最近また規則正しくない生活が続いている。今日も結局夕方まで爆睡してしまった。起きて夕食の準備をするというのはやはり何かがおかしい。間違っている。朝起きた方が気持ち良いのだけれど、この家の場合。
この家の近くには教会があり、その教会はこの辺の住民に昔から愛されている。何故そう感じるのかというと、教会の周りに流れる空気である。この教会、僕が把握している中では、朝8時、お昼12時、そして何故か午後7時15分に、鐘を鳴らす。この鐘の音が本当に大きい。よほど深い眠りについていれば気づくこともないが、大体はこの朝8時の鐘で起こされる。しかし、不快な感じではない。Firenzeに住んでいた時の朝を思い出す。Firenzeでも、毎朝こんな鐘が町中に鳴り響いていた。あの街の朝は、それがどんな朝だろうが、僕が知っている中では世界で一番美しい。本当に美しいのだ。日本に住んでいた時でも、「朝起きないと勿体ない」なんて思うことは一度もなかった(時間的に勿体ないと思うことは多々あるが)。朝起きることの素晴らしさを教えてくれたのがFirenzeだ。本当に美しいんです(強調)。
この前ミラノで安くて旨いステーキ屋を見つけ、これでFirenzeまで足を運ばずに済むなんて思ったが、僕がFirenzeに行く際に望んでいたものは、ステーキだけではなかった。あの空気に触れたかったのだ。あの朝の空気の中で、思いっきり深呼吸して街を歩きたかったのだ。