01.05.05

月初めの愚痴2本立て。

 今日から5月です。
 最近性格が荒んでいるのか、今日はイタリア人に対する愚痴を2つ。
 まず一つ目、先日、いつものようにバスに乗っていると、信号待ちをしている時に、なんだか運転席の方から騒がしい口論の声が聞こえてきて、突然ガラスを拳で叩く音が響き、なんだなんだと思って見てみると、どうやらバスの運転手と、バスの前を通りかかったブラジル人らしい青年の間で口論になっているらしい。どんな話をしているのか僕がいる場所までは声が届かなかったのだが、青年の方はかなり逆上しているらしく、今にも手を出しそうな勢いだった。

 そのうち、バスの中にいた数人のおばさんおじさんも騒ぎだし、「警察呼びなさい」とか、「さっさと向こう行けよ」とかそんなことを口々に言い出した。とりあえずその時点で判明したのは、バスの中でぐだぐだ言っている全ての人間は運転手の味方であるということだった。基本的にはこういう時、若者はあまり口を出さずに傍観している。ここぞとばかりに日頃の鬱憤を晴らすように喋り出すのは大体がアンチ・グローバリズムの爺さん婆さんだ。普段はバスの運転手に対して文句しか言わないこの方々が、攻撃の対象が外国人だとわかると途端に国民の味方をしだし、一斉に外国人を非難しはじめる。
 まあ、それは別に良いんだが、そのうち、あるご婦人がこう言った。
「だから外国人はどうしようもないのよ!バカが本当に多いわ!」
 で、僕を含め、そのバスの中には数人の外国人が座っていたわけだが、それに気付いた途端、今度はこう言った。
「素晴らしい外国人も多いけど、バカも多いわね!」
 まあ、その通りだと思うんだが、それは外国人に限ったことではなく、イタリア人であっても素晴らしい人間も多ければバカも多い。乱暴な言い方をすると、むしろイタリア人のバカ率は他の国のバカ率に比べて少し高いような気もするが。異国においては大体の外国人は大人しい。しかし、この普通の事実にこのご婦人は全く気付いていらっしゃらないご様子で、まあとにかく自分達のことは棚に上げて外国人を非難する非難する。

 2つ目は、今日、ユリの車に乗って教会に向かう途中、これまた信号待ちをしていた時に、ホームレスのおじさんが車に近寄ってきて「小銭あったらちょうだい」と言ってきた。しかし、その時は小銭を持っていなくて、あげなかった。ちなみに言っておくと、僕はこういう人達に小銭をあげるってことは滅多にしないが、ユリはその時小銭を持っていればあげる。んで、ユリがこのおじさんに「今小銭ないんです、ごめんね」と言っていると、後ろに停まっていた車のおじさんが大きな声で、「よぉ、元気か?」という風にホームレスのおじさんに声をかけ、小銭を渡していた。
 んで、事はここで終わるかと思ったのだが、次の信号でまた停まっていると、さっきの後ろの車のおじさんが僕らの横に並んできて、これまたうちらに聞こえるような大きな声で、「若者は小銭をあげることもしない、酷い話だ」とかなんとか、ぐだぐだ愚痴を言い始めた。ユリは大人なのでそれに対してうんうんと頷いていたが、僕はちょっとカチンと来て、何か言おうと思ったが最近品性のない行動が続いているので自重した。おじさんの車の後部座席にそのおじさんの息子達が乗っていたからというのもあるが。
 それから信号が青になり、そのおじさんの車が僕達の前を走っていたのだが、彼が吸っていた煙草の吸い殻を、そのまま外に放り捨てた。ん?ん?ホームレスにお金をあげないのは酷くて、車から吸い殻を放り捨てるのは酷くない行動なのかしら?そういう親の行動を、子供は後部座席でしっかり見ているわけで、その親の背中を見て育つ子供が将来どんな大人になるのかが想像できますね。人のこと言えないが、本当に自分達を客観的に見ることが苦手なイタリア人(特に中年以上)。

投稿者 tomo : 01.05.05 07:43 | トラックバック
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